鎌倉に春の訪れ
梅の季節が来ると春が待ち遠しくなります。様々な植物の芽吹きも近く感じて心が浮き立つようです。ふきのとう(蕗の薹)やつくし(土筆)の便りも届く頃になると自然に足が鎌倉に向かいます。
鎌倉は季節ごとに景色が違います。最初に感じる春の香りは「浄智寺」門前の両側の民家にあるロウバイです。立春の前には既に花の盛りが過ぎています。
早春の北鎌倉には「東慶寺」を初め特色のある花の寺が多いように思います。「明月院」では黄色いロウバイと鮮やかなマンサクが咲くと諸葛菜(花大根)の紫色と続きます。その後に枝下桜の季節を待ちわびることになります。
七里ヶ浜や腰越の砂浜でワカメ干しが行われるのも春の風物詩でした。最近は不漁の年が多くワカメが見当たらないこともあっていささか残念な気がします。
また梅の後を追いかけるように私の地元では玉縄桜が咲きます。花のルーツである日比谷花壇大船フラワーセンターで今年は夜間ライトアップを行うそうです(3月1日)。
北鎌倉から鎌倉へのトンネルの先に咲く紫色の花、ムラサキハナナ(紫花菜)俗名は花大根が一面に咲き乱れる時期に春の訪れはクライマックスを迎えます。